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HACCP関連の資格には何がある?資格と食品関連事業での必要性


 

HACCPを導入していても、現場でしっかりと取り組まれなければ意味がありません。

 

また、HACCPの仕組みを導入し、管理・運営していくためには正しい知識を持ったスタッフが中心となって取り組んでいく必要があります。

 

そこでこの記事では、HACCPに関する資格の種類を解説します。

 

資格取得者が事業所内にいるメリット

HACCP導入にあたり資格保有者が組織の中にいることは大きなメリットです。

 

導入の際に有資格者がいれば専門的な知識を活かしてスムーズにHACCPを進めることができます。
製造現場で適切なアドバイスができたり、外部からの質問に対して適切に対応できる人材がいることは事業所にとって有益です。

 

では、HACCPにはどんな資格が存在するのでしょうか。
次の項からは資格の種類と内容を紹介していきます。

 

HACCPコーディネーター

 

HACCPコーディネーターとはどんな資格?

HACCPコーディネーターは取得するとコンサルタント登録ができ、活動の幅が広がるのが大きな特徴です。
HACCPの中で最も世界標準的な規格であるCODEX規格のHACCPを学ぶことができます。

 

HACCPコーディネーターは食品チームのHACCPチームの一員として、HACCP計画の策定や運用、検証などに携わります。

また、社外から派遣されてコンサルティング活動としてHACCPチームに加わる社外コーディネーターも含まれます。

 

受講資格と取得方法

受験資格は特になく、「HACCPコーディネーター養成ワークショップ」を修了し、所定の申請書類を提出することで資格取得することができます。

 

資格の有効期限は3年で、更新の際には3年間の取り組み内容についてのレポートと申請書類を提出する必要があります。

 

HACCP普及指導員

 

HACCP普及指導員とはどんな資格?

HACCP普及指導員はHACCPに関する知識を有し、HACCPの構築や検証を行うことができます。
中小事業者のHACCP導入ニーズにも応えられる人材に対して与えられる資格です。

 

受講資格と取得方法

「HACCP指導者養成」の受講終了で取得することができます。
研修前にeラーニングを受講し、2日間のWeb集合研修を受講するのが流れです。

 

「Web集合研修」

1日目
講義・グループ演習・発表・討議

・HACCP制度化について、検証に焦点を当てたHACCPの復習とハザードコントロールについて
・中小事業者に対するHACCP導入ニーズへの対応、HACCPの指導・助言に関わるコーチングについての議論
・製品を見て実施するハザード分析の演習など

 

2日目
講義・グループ演習・発表・討議

・食品製造現場のウォークスルーに基づくHACCPの指導・助言の進め方についての講義
・映像による食品工場のウォークスルーに基づく指導・助言の演習、理解度確認など

 

HACCPリーダー

 

HACCPリーダーとはどんな資格?

HACCPリーダーは組織においてHACCPの構築やその衛生管理システムの運営を中心となって行うことができる者に与えられる資格です。

 

世界的標準規格であるCODEXのHACCPを学ぶことができ、さらにISO22000のHACCPの役割も学ぶことができます。
内部監査の運営やリスク管理まで幅広く習得できます。

 

ISO22000の審査員資格の取得を検討している方や社内でHACCP事務局の担当者になる方にはおすすめです。

 

受講資格と取得方法

受講資格は以下の要件を満たす方です。
・フードチェーン関連事業にかかる実務経験
・食品安全マネジメント分野にかかる実務経験

 

「受講内容」
1日目
・食品安全とHACCP(ISO22000との関連)
・食品安全ハザード
・前提条件プログラム(グループ作業)

 

2日目
・CODEXのHACCP7原則・12手順に沿った解説及び演習
・ISO22000におけるHACCPの役割
・内部監査の運営管理/リスク対応

 

3日目
・審査・内部監査における不適合に対する是正処置対応(グループ演習)
・理解度確認テスト・解説・質疑応答

 

HACCP管理者資格

 

HACCP管理者資格とはどんな資格?

HACCP管理者資格は基礎科目認定とHACCPワークショップ認定に分けられており、HACCP関連資格の中でも実践的な資格であるといえます。

 

基礎科目認定は大学、大学院、専門学校で食品衛生などの化学的知識があるかどうかを問われ、同等性が認められた科目を申請して認定を受ける形となります。

 

ワークショップ認定は3日間に渡って開催され、実際に製造現場でのHACCPプラン作成までがカリキュラムに組まれており、危害分析など食品安全の実務で必要な洞察力が問われます。

 

その他グループ討議なども行われるため、食品安全資格としてはかなり本格的な内容となります。

 

HACCP管理者資格の取得は食品衛生法で定められた「HACCPに沿った衛生管理」についても対応できる知識を持っていると認められるのでスペシャリスト育成に効果的であるといえます。

 

受講資格と取得方法

HACCP管理者資格は以下の2段階認定制度となっています。

 

1.大学院・大学・短大における習得単位を基にした認定(基礎科目認定)
2.日本食品保蔵科学会主催のワークショップを受講またはそれと同等の講義科目を履修することによる認定(HACCPワークショップ認定)

 

資格の認定には以下の条件を満たしていることを確認し、申請提出物を添えて期日までに事務局に申請します。

 

「申請条件」
・学会の個人会員
・学会が定める基礎科目認定者に該当
・学会が定めるHACCPワークショップ認定者に該当

 

認定者には「HACCP管理者認定証」が送付されます。

 

ISO22000(食品安全マネジメントシステム)審査員

ISO22000審査員になるにはまず中等教育(高等学校)を修了し、知識と実務経験を身に付けなければなりません。

 

必須の知識は
①一般微生物学及び一般科学を含む中等後教育に相当する知識
②審査を実施するフードチェーン産業カテゴリにおける課程を含む中等後教育に相当する知識
③前提条件プログラム
④ハザード分析及び重要管理点(HACCP)原則、ハザード評価及び分析、審査対象となる顧客の生物的、科学的または物理的ハザード及びHACCP計画
です。

 

審査を実施するフードチェーン関連産業で5年の実務経験を積み、そのうち少なくとも2年間は品質保証または食品安全の職務でなければなりません。

 

ISO22000に関するマネジメントシステムの教育・訓練を40時間履修し、試験に合格することで取得できます。

 

取得後も年に1度継続能力開発の記録提出が要求され、食品安全に関わるレポートの提出や研修期間で研修に参加するなどの活動記録が必要です。

 

HACCPの運用に資格は有効

HACCPの資格には今のところ国家資格はなく、HACCPの運用に必須の資格ではありません。
しかし、HACCPを導入し運用していく上で知識だけでなく実務のルールにうまく落とし込める人材が求められます。

 

導入の際には事前提出の書類や何をどのようにするべきか工程を作り上げていく能力が求められます。
HACCPをスムーズに進めるためにも資格保有者がいることは重要です。

 

滋賀県守山市のHACCP導入は昌直行政書士事務所にご相談ください。


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業務内容:HACCP導入

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